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数年前に「この本良いですよ」
と勧められたのが「みにくいおひめさま」
という絵本でした。
当時は、タイトルが嫌で
購入しませんでした。
自分の心を見透かされたような
気分になったのです汗。
その頃は、「起業するぞ」
と意気込んでいた時期でした。
でも
「自分には何もない」
「他の人はすごい進んでいる」
「あの人は、あんな資格を持っている」
といろんな人を見て、
本当に嫌になっていた時期でした笑。
また、悶々としていたので、
そんな自分にも嫌気が差していました。
そういう時期に勧められたので、
なんだか自分の醜い部分を
指摘されたような気がして
読むのをためらっていました。
それが、今回たまたま見かけて、
記憶が蘇り購入しました。
この本は、
王様とお妃様に愛されて、
何不自由のない生活をしていました。
ただ、国中の人も王様もお妃様も憂えていたのが、
おひめさまが、みにくいこと。
でも、おひめさまには知らされず、
とてもわがままに育ちました。
おひめさまを愛する王様が、
「おひめさまを美しくしてくれたものには懸賞を出す」
とおふれを出します。
失敗したら死罪です。
誰も応募をしませんでしたが、
1人の慎ましいご婦人が名乗り出ます。
条件は、自分の家で9ヶ月間共に暮らす事。
華やかな宮廷生活から一転。
一般の家庭に移るので、
おひめさまは、駄々をこねます。
でも、誰もおひめさまのご機嫌を取る人もいなければ、
代わりにお世話をしてくれる人もいません。
そんな生活の中、おひめさまは少しずつ変化し、
ついには、とても美しいおひめさまになる。
というお話です。
みにくいおひめさまは、
髪の毛もお肌もツヤツヤで、
姿勢も美しいです。
でもおひめさまの口はへの字、
鼻は上に反っていて
目の輝きがありませんでした。
そのおひめさまを美しくせよ。
というお達しです。
魔法使いの誰もが名乗りを上げない中、
1人のご婦人がお城にやってきて、
自分の5人の娘たちと共に
生活することを提案します。
なぜなら、5人の娘たちは、全員、
鼻は上品に下を向き、
口元はにっこり笑って上を向き、
目が輝いていたからです。
(その国の「美しい」とされる条件を全て満たしていました)
美は心の窓。
という言葉を思い出してしまうような
心の在り方が顔を作る。
というのを絵本がダイレクトに言っていて、
「子供向きなの?」と思って読みました笑。
婦人の家庭に入った、
おひめさまはそれは大変です。
今まで、少しでも怒ったら
召使いたちが飛んできて、
自分のご機嫌を取ろうとしてくれました。
身の回りのことも、
してくれる人がいました。
それが、1人で何もかも
しなければいけなくなったので、
床に大の字に寝っ転がります。
それでも、誰も何もしてくれません。
(踏まないように気をつけてくれました笑)
おひめさまが歩み寄り、
みんなとの暮らしを
「楽しい」と思うようになります。
すると、少しずつおひめさまの顔にも変化が出てきます。
への字口は微笑みをたたえ、
上を向いていた鼻は下を向き、
目は美しく輝きます。
変化するたびに、
おひめさまは「魔法よ」と大興奮します。
ですが、婦人はにこやかに
毎日が面白くないから、
あなたは口を結んでいたのかもしれませんよ。
今まで、自分でものをつくるよろこびを
知らなかったんじゃないかしら
と優しく伝えます。
Photo by Ashton Mullins on Unsplash
相手を思う気持ちや、謙虚さ、心からのよろこび。
それらがおひめさまを美しく
変化させて行ったんだと思います。
読んでいて、ドキッとしました笑。
「私は大丈夫?」と。
日々の心の在り方、そして行動が、
自分の顔を作っていくのだと、
改めて絵本を読んで感じました。
それでは、みなさま
良い一日をお過ごしくださいませ。
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